レミゼ歌詞和訳(対決・ジャベールパート)

唐突に備忘がてら。多分同じことしてる方沢山いらっしゃるんですけど楽しかったのであげちゃう。お目汚し!


◆ミュージカル レ・ミゼラブル第一幕の『対決CONFRONTATION』の
 ジャベール(Javert)の歌詞のみをセルフ日本語訳してみました。
 ジャベールの歌詞のみです。ジャベール楽しくて!
※原詞は1985年ロンドンオリジナルキャスト版CD(歌詞カードと変えている部分があります)




〜CONFRONTATION 対決〜 より
※ちなみに音声これ。ここのブログ様とても有難い。
http://musicalfun.blog.fc2.com/blog-entry-171.html#more


Valjean, at last, we see each other plain!
(バルジャン、ついに我々は相まみえた)

`M'sieur le Mayor', you'll wear a different chain!
(『市長殿』、あなたには(市長の職責を表すものではない)別の鎖を着けて頂こう)


<バルジャンの返し>(省略)(すみません!)


You must think me mad!
(お前は私を気違いだとでも思っているのか)

I've hunted you across the years.
(お前を何年も追い続けて来た)

A man like you can never change.
(お前のような人間は決して変わらない)

A man such as you.
(お前のような男は)


Men like me can never change.(※ここがオリジナル版だとyouになってますがここはmeで)
Men like you can never change.
(私のような人間は決して変わらない)
(お前のような人間は決して変わらない)

No, 24601
((バルジャンの掛け合いに対して)ちがう、24601号)


My duty's to the law. .
(私の職務は法に従うことだ。)

You have no rights. Come with me, 24601.
(お前には何の権利もない。さあ来い、24601号)

Now the wheel has turn around. Jean Valjean is nothing now.
(運命の輪は既に巡った。ジャン・バルジャン、お前は(一転して)無価値だ)

Dare you talk to me of crime and the price you had pay?
(あえて私に、罪について、そしてお前が支払わなくてはならなかった代償について語ろうというのか)

Everyman is born in sin.
(人は皆罪に生まれる)

Every man must choose his way.
(人はそれぞれ自分の道を選ばねばならない)

You know nothing of Javert.
(お前は私について何も知らない)

I was born inside a jail.
(私は牢獄で生まれた)

I was born with scum like you.
(お前のようなクズとともに生まれたのだ)

I am from the gutter too.
(私もまた底辺から来たのだ)


(中略)


There is no place for you to hide.
(お前の隠れる場所はない)

Wherever you may hide away, I swear to you, I will be there!
(お前がどこに逃げ去ろうとも、私は誓う、私は必ずそこに居ると!)


以上!


◆感想
・「we see each other plain!」のところ、とにかく会った、ということはわかったんですがplainの訳に悩んで省略しました。副詞で「はっきりと・明白に」だと思うので補足入れつつ逐語訳するなら
「ついに我々はお互いに(人違いではなく)はっきりと出会った」くらいだろうか。


・「Dare you talk to me of crime and the price you had pay?」
 のところが最初わからなくて(意味が取れなくて)、歌詞カードで
 Dare you talk to me of crime
 And the price you had pay?
 と二段だったのを一列にしたらようやく意味が取れた(気がして)嬉しい。
 あとここ歌だと「talk」じゃなくて「speak」に聞こえる。


・こういうのやってるとかつて文法で学んだ現在完了(継続・経験・完了・結果)が
 同じ表現でどう使い分けされてるのかがなんとなくわかる感じがしてそれも楽しい。
 最後は文脈ですよね。


☆やってみてわかったこと
 ⇒ バルジャンの歌詞を省略すると意味が通じなくなる(最初からわかれ)しかし楽しかったです。
   ジャベールの一人称を「私」にしたのは趣味です。


そして同じ音数に収めた東宝版の歌詞に、改めて心から敬意を表します。すごい。