日曜朝

今週何なの。どれも楽しすぎて目眩。


・バトスピ ブレイヴ
・ハトプリ(最終回)
・オーズ




バトスピ ブレイヴ
クラッキーVSダン。脚本と演出がよすぎる。端的にいえば、身内固めの回で、重要な脇キャラ・クラッキーによる、主人公ダンのヨイショ回なんですが、すごくすごく丁寧にクラッキーの不安や自己嫌悪や、ダンへの好意・憧れを描いてくれ、しかもそこに前作組としてまゐ様が効果的に絡むという、非常に楽しい回でした。何これすごくないか?すごく面白くてもえを書いてもいいのか迷う。さすがのメイン脚本+演出の回でした。


とりあえず思いつくままに。新たな十二宮Xレアを前回ゲットしつつも、次の十二宮Xレアの目測がある訳ではなく、状況の改善が見られないことに、苛立ちを見せるクラッキー。実際には、状況云々よりも積み重なったダンへの重苦しい気持ちが根っこにあったわけで、この辺子供向けアニメでどこまでやっていいところなんだろう。戦闘中の、いつものお調子者な気配を残しつつ、トゲのある言い回しを選んで自嘲する姿が痛々しい。


その前提で始まった重苦しい空気の中(怒鳴ったり当たったりせず、会話は普通にするから余計に重い)、ダンとのバトルで迷いを振り切るまでの流れがすごい。ダンのとどめ台詞:「望む未来をイメージするんだ。今俺たちがやっていることは、一つも無駄になんかならない。」今話当初の前提であった十二宮Xレア収集への不安に触れての発言が、クラッキー⇒ダンへの葛藤までも解消させるようなすごいセリフで。ダンが男前すぎる。たいへん見ごたえのある一話でした。


個人的なもえメモ:
剣様は早く『情報部』についての詳細を出すように頼む。えっあれそうだよね?世界放浪の旅に出ていたことが、今回突如として明かされたあの子ですよね???信じる。/「怒っているだけなら、何もしないのと同じと気付きました。」ユースの成長が著しい。/「僕のハートが赤信号ってことさ。」「何もかも破壊したい気分なのさ。」「グロッキー?」「ノー、クラッキー。」留まるところを知らぬクラッキー節(一部後ろ向きVer.)。ばか!/


コアの光主たちの、元の世界での苦しみも明かされました。これまでおくびにも出さなかった葛藤を、わざわざ開示したということは、いつか過去へ帰るときに何かが解消されるという布石だと信じたい。とにかく来週も楽しみです。



ハトプリ(最終回)
すごい最終回でした。たくさんの素敵な言葉を残してくれました。画面を埋めるそれぞれのカラーの花の絵が、あとからじわりじわりと効いてくる。いきなりのクライマックスから始まるとか、つぼみとえりかの会話をOP画像とかぶらせるとか、演出にも隙が無い。


後日談に多く時間を割いて、「無限の力とか、無限の愛に頼っちゃダメ」、彼女たち自身の人生があることを仄めかして終劇。人に忘れ去られようとも残るもの、としての、例のパワーアップイベントの石像が非常に印象的でした。続いていく人生の、一つのランドマーク。きれい。


人生がんばろうと素直に思える。
途中参加でしたが、大いに楽しませていただきました!ありがとうございました!!




オーズ 20話
盛り沢山な内容でした。書き出してみたがキリが無いので抜き書きしつつ。長ければいいってもんじゃなないよと自分でツッコミしつつ…!長いです。


冒頭
前回のあのとんでもない引きから明けて今週。トラメダルのラスト1枚はアンクたんが隠していました。ふう、と胸をなでおろしたところで、アンクたんの力技な悪だくみ炸裂。映司さんが隠した、と嘘を言い、そのまま映司さんを囮にカザリからクジャクコアを奪う。囮っていうか…人身御供というか…文字通り放り出すとか…!さすがに予想だにしない展開に度肝を抜かれました。すげえ。「俺のコアだぁぁぁああ!!」とりあえずアンクたんが嬉しそうで何より。怒る比奈ちゃん無視し続けた、荒んだ俺様笑顔がすごくよい。


アンクと比奈ちゃん
比奈ちゃんに嘘がバレて、クジャクメダルの取り合いになったことで今回絡みの多かった二人。必殺仕事人な鎖には笑いましたが、何だか全体的にアンクたんが比奈ちゃんにデレているようにも見えて結構ドキドキと。妄想かかったフィルターで見れば、比奈ちゃんの「大っ嫌い!!」の後に目も合わせず振り向きもせず「落ちるか」て多少なりとその『嫌い』発言が不愉快だったからではないのか?という風にも見え。鎖から下ろすときに川の水にアンクたんが浸かったり、ヤミーのクラゲから守ったり。


映司とのアイスキャンデー契約があるし、映司がうるさいから守るという考えもできるのだけれど、こんな風に積極的に関わるようなことはこれまで無かった気がする。そして、これがもし妄想かかったフィルターによる勘違いでないのなら、これは『アンク』自身の変化なのか『刑事さん』の意識が何らかのかたちで関わった結果なのか気になる。実は夜な夜な刑事さんと脳内で会話してるとかだったらどうしよう(※行きすぎた)。


ヤスという人物
今回の話において、一話限りのゲストであり、ヤミー主であるわけでもないのに、キャラが非常に光っていました。悪い人にはなりきれないが、いい人にもなりきれない。いい人と思われるのは居心地が悪い程度には善人で、けれども決定的に誠意がない。すごいなあ、いいキャラだなあ。映司さんのお着替えで、目のやり場に困るのかわいい。


伊達さんと後藤さん
伊達さんは予定調和的に無事でした。あの猫野郎ぉ!がかわいい。そして「後藤ちゃん!」に絶句。後藤さんのネクタイ姿に絶句。何あれ私服?通勤用の?ちょっと崩した背広みたいな?…サラリーマンめ!!後藤さんのちょっと内向的なストイックさと、伊達さんの豪放磊落ぶりの噛み合い方が半端ではない。ほしいものを欲しいと言えなかった、という点で自分にバースになる資格はないと語る後藤さんに、資格以前に力が足りないと示唆する伊達さん。それを悔しがる後藤さん。やるせない気持ちになりつつ、でも自分の気持ちと戦うよりは、こうして目の前にはっきりした目標があった方が人間は頑張りやすいと思う。「今のあんたじゃ、バースになりたくてもなれない。」伊達さんえらい。


バースの武器を後藤さんに託すところまで含めて、伊達さんは登場以来一直線に男前な道をたどっており、もうとにかく途中退場への不安が半端ではありません。こわいよー。とりあえず、今回少し触れられた、『海外でもしかすると映司と接触している?』疑惑について、とにかく楽しみにします。伊達さんは傭兵とかなのかなーさすがに自衛隊PKOみたいなことはなさそうに思うのですが。これで映司さんが掘り下げられると私はとても嬉しい。


カザリとドクター真木
カザリと電話しつつ、キヨちゃんに服を作る博士はちょっともうどうにもならないくらいの可愛らしさでした。ミシン!


映司さんとアンクたんのあれ
「例の酷い奴が来ますから」「来る!ヤミーを倒す為ならなあ」/「生きてたか」「お前覚えとけよ」


この…夫婦!!!!!…失礼。お互いに人格を認めている訳では決してないのに、相手の考えていることはわかる(対ヤミー限定)。これまでにそれなりに長いこと一緒にいて、且つ、お互いのことをそれぞれが、それぞれの目的のために真剣に観察しあっていたからこその、この『信用』。これは熱い。何回でも巻き戻してくれるわ!


タジャドルコンボ
予告通りのタジャドルコンボ成立。鬼のような強さでそれはいい。しかしタジャドルフォームを見るアンクの表情が、どういう感情によるものかはわからないが切なすぎて意味深長。ヤミーを倒してからは、言葉を発せずにメダルを奪って吸収。とどめに映司さん:「(コアメダルが増えたのに、何でほかのグリードみたいにならないんだ?アンクの身体は。)」…気になって仕方が無い。コアメダルを吸収した直後の、一瞬だけ広げられて消えた羽根は何を意味するのか、苛立ったような表情は何なのか。


その他色々
・里中君フィーバー!!あれ、アクションは誰なんだろう。メズール様の中の人とかだろうか。
・DVDプレゼントのアンクの仕草から目が離れない。比奈ちゃんにちょっと目をやるのとか卑怯。


色々と謎も増えた回でした。すべての仄めかしが伏線であるわけはなく、最終的には「あれってなんだったの?」ていうのがある程度は残るんだろうと、冷めた目で覚悟している部分も自分の中にありますが、とにかく毎週楽しいのは確か。妄信しすぎずに、今後を楽しみにして参ります。