コードギアスの批評本
先日存在を知って、谷口悟朗×宮台真司対談が読みたくて買いました。面白かった!
・CRITICAL ZERO(クリティカル・ゼロ)
- 作者: 中川大地
- 出版社/メーカー: 樹想社
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
内容は以下。長くなったので畳みます。
・コードギアス一期全ステージ&R2全ターン批評…一話ずつ結構細かく分けて複数名でコメントつけて下さっているので嬉しい。まだ全部読めてませんが、ところどころ成程と思わせる言葉が多くて楽しい。『居心地が悪いのに、目が離せない世界観』とか。確かに。端っこコラムの腐女子云々はなくていいと思いました。
・生徒会アルバム…最終回後のリヴァルとジノとカレンがアルバム見ながら話す形式。このアルバムの中に、最終回の例の写真が幾つかあるので嬉しい。画集を買っていないので私は映像・ネット以外では初見。嬉しい。ちなみに会話文は加納新太さん(CDドラマの脚本家のうちの一人)。
・特別対談…大河内一楼×竜騎士07, 谷口悟朗×宮台真司…全然違うことを話してますが、両方ともとても面白かったです。谷口監督のは多分何回も読んでしまう。あと『ひぐらし』ちゃんと知らないので、この対談読んでゲームやってみたいと思いました。
・評論×4本+鼎談…皆色んなことを考えるんだなあと。切り口は書く人によって色々でしたが、それぞれに納得したり新鮮な気分になったりとこちらも面白かった。個人的には上の囲みで著者に書かれている中川大地さんの、<生活世界>と身体に触れたお話がよかったです。説明…は求めないでください。そんなの出来るほどは多分自分は理解できていない。
細かい感想あんまり書けませんが、全体的にお話の話をするときにわりとよく「ノーブレス・オブリジュ」のことに触れているのが印象的でした。実際の貴族のそれがどういうものかは、漠然としか知らないのですが。それから、個人的にギアスを見てから以前よりもいっそう物語の仕組みたいなものを受け取り手なりにですが考えるようになったので、そういう意味で、批評側と製作側の両方の言葉が載ってる本は面白いなあと思いました。あと批評側の人が割と皆冷静にギアス好きそうで。ファンブックだなあ。
あと最近よく見る『コミットする』『コミットメントした』という言葉が多く使われていて、文脈でなんとなく意味はわかりますが何かもっとちょっとわかりやすい言い方はないものかと考えました。別にこの本に限ったことではないが。
しかし自分は休みの昼間から何をやっているのか。「中高生向けに」作ったアニメにはまったいい大人の悪い例みたいでよくない感じ…。ええと新成人の方々おめでとうございます(こんなとこで)。