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連日の忘年会で飲んだり食べたり眠りかけたり起きたり食べたりしております。日本酒もビールも最初の一口目ちょっとおいしい。贅沢な言い草だなオイ。もったいないのでなるべく飲み切るようにしていますが麦酒にはわりと負け気味です。がんばりましょう。
本日はあんきもと白子を美味しく頂きました。酒は未知数ですがツマミは好きです。飲む習慣がないので食べたことないことが多いのですが大概好きだ。さらに同行した先輩の注文で寿司屋だというのにあたたかい卵焼きを頂く暴挙。超おいしい。旨いがしかし。皆様『食』のためには遠慮も躊躇もございません。できる範囲で見習いたい。
漫画の話をする。
・『ことのは』 麻生みこと
- 作者: 麻生みこと
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/11/05
- メディア: コミック
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綺麗な 蝶ちょのような亜樹ちゃんは
蝶のように舞い 蜂のように刺すようになって居ました…
こんな感じのオチ待ちモノローグが満載です。大好きだ。
さて本題。
一番最初の連載がオムニバス風一話読みきり形式だったこともあるのか、テンポよい短編を結構描かれるのですが、この『ことのは』もテンポ展開歯切れのよさが毎回気持ちのいい一冊です。言葉しばりということで選ばれた部活動は、書道部、水泳部(人魚姫!)、演劇部、文芸部。二番目あたりに苦心のあとを勝手ながら感じます…お疲れ様でしたと言いたい。
どの作品も共通してコメディタッチというか小ネタを振りまきつつ、ラスト数ページで畳み掛けるようにオチが来る。のですが、個人的に小ネタと怒涛のオチの種類・角度が豊富かつ好みだもので、心から飽きません。一つ一つの舞台となった部活動そのものが丁寧に描かれているためもあるかしら。そのへんなければないでわりと人物同士の関係性で面白く読めてしまうものですが、でっかい書き初め、初心者にはビート板よりプルブイ、ある意味身銭を切ってる台本書き、文芸部もといポエム部の爆笑ものの活動風景。このちょっとおかしくツッコんだ丁寧さが好きです。後者ふたつについてはお話作りそのものとも連環しているように思います。これも勝手に。
作者本人が映画や演劇などがお好きだそうなんですが、オチのつき方にいつも思うのはベタだな!ということ。よい意味で。むしろ何と言うか、ベタなオチそのもののパロディ(オマージュ?)みたい、とは言いすぎかしら。とにかく楽しい。言葉回しがいつもきれいで簡単に言えば個人的にグッとくるので、お話そのものに入り込んで読んでも楽しいし、一歩引いて俯瞰して、「恥ずかしい!たまんない!!(嬉)」と膝を叩いて楽しむのもまた一興。
べた褒めすみません。とても好きなのですがどれだけの方が読んでいるのかさっぱりなので(でもネット回ると書評もあるんですよーなどと主張。堀から埋める。)半端な説明すみません。
人様にオススメするときにややネックかな、と思うのは、絵柄とかわいいコマ割とキラキラトーンの多用です。うん、少女漫画読みなれてない方には読みにくい方も出てくると思われる。小さいコマを数えれば一ページ9コマとかまでございます。
まあしかし漫画でございますのでなれてしまえば読むことに支障なんてございませんと思います。
長くなりました。テンション高く読みたいときにはお勧めです。