楽しい!とりあえず二冊!
・将国のアルタイル 9巻
海の都(ヴェネディック)とバルトラインの衝突の顛末から語られる今巻。素人考えですぐに戦争になってしまうようなイメージでいたので、「講和会議が行われるが水面下では国家の関係が変化した」という描き方にゾクゾクさせられました。そして新たに銀の都(アルギュロス)で得たニキちゃんの力をフル活用してのウラド王国との同盟。培ってきた力を利用して着実に目的を果たす、マフムートの成長が著しい。バルトライン側の重苦しい会議の様も描かれ、お話がこれからどのように進むのか楽しみです。あと個人的に水煙草吸ってにっこりする元首が可愛くて心臓が飛び跳ねた。何あれ!
前巻に続いて帯が普通だなと思ったら小さな文字で!「エキゾティック瀬戸際外交!!」笑わせてもらった!
・信長協奏曲 5巻
方々から面白いよ〜と聞いていたのですが、なかなか手が出ずに4巻発売後に一気買い。面白い。設定自体はタイムスリップしてきた三郎が信長に成り替わり…というある意味オーソドックスなものですが、そこから先が。まず主人公たるサブローに歴史の知識がなさすぎるのがたまらん。
本能寺の変の首謀者を知らない現代の高校生が信長になっちゃう、というところでギョッとした。設定だけでなく登場人物のキャラもよく、秀吉にビビり家康に笑い光秀にぶったまげる。原典である歴史をなぞりつつもそこに至るまでの過程を楽しめるのが嬉しい。あと羽柴兄弟の殺伐さに激もえ(病)。