花よりも花の如く 4巻

花よりも花の如く (4) (花とゆめCOMICS (2921))

花よりも花の如く (4) (花とゆめCOMICS (2921))

画像が出ない。何ゆえに。(4/16未明現在)
第4巻。雑誌掲載時は一部に下書き掲載も見られましたがさすが完成原稿はお美しい。冒頭、憲人さんの『日頃のモットー』「食べ物は残さず頂く」「ぼーっとしているときも口をあけない」「背筋を伸ばして歩く」どれも昔からよく言われていることだけれど、完璧には実行に移せないことばかり。頭が下がります。地味だけれども美しいこだわりがこの漫画らしい始まりだなあと思いました。


お話としては
1・憲人さんが悩む
2・出来事が起きる
3・悩みの解決策を見つける

のパターンで確立していると思うのに、とりあげられる悩み事が自分にとっても身近なことであることや、お話の中に必ず能舞台が絡むことで、ワンパターンにはまっているという気が致しません。テーマは地味なのに描写は華やか。たいへん心に残る。何度も読んでは噛み砕いて、頭に刻み付けたくなることばかり。NY編の憲人さんと楽ちゃんのやり取りにせよ、楽ちゃんと直角君のやり取りにせよ、閉じ込められた憲人さんのモノローグにせよ。


特に、個人的なことで恐縮ですが、NY編の雑誌掲載時に漫画のまんまというと言い過ぎですが、些細な悪意をぶつけられてまず怒りを覚えてそれから我が身をふりかえって恥じて反省もして、ということがあって、そのへんで読んだもののでつくづく身につまされたんだ確か…わあん。苛立ちを覚える気持ちもほんとうだけど、常に少しの余裕はもって謙虚にいたいものです。言うは易しだが!


とかなんとか書いておいてあれですが、単純なキャラ萌えとして憲人さんもえです。ぎゃー大好き。特にメガネキャラにはまる素養があるわけではないんですがメガネはずすとドキッとするよね!!今巻の自主的監禁状態(よく考えなくても間抜けだ…)の時の下ネタというか、お小水な場面では思わぬ人間らしさにほくそ笑んでしまいました。