FSS12巻

ファイブスター物語 (12) (ニュータイプ100%コミックス)

第12巻。毎度のことですが盛り沢山の内容でございました。先日発売されたＦＳＳデザインズF.S.S.DESIGNS 1 EASTER;A.K.D.出てから、結構な頻度であちこち拾い読みなどしておりましたので嬉しい。てゆかデザインズ出たの9月か。全然先日でも何でもないな。本当に時間が過ぎるのが早い。

以下ネタバレやら妄想やら混じるので伏せつつ。

個人的にはちゃあのオチにつきました。雑誌を買ったり立ち読みしたりして本編おおよそ拝見していたんですが、やっぱりかわいい。かわいい。大好きだ。力のない彼女が今後どんな活躍をするのか。政治的にも戦闘的にも気になります。ジョーディ先輩との再会とかもあるといいな！バビロンのおじちゃんだやっほ〜に笑いました。世俗の言葉での呼び名が似合わないツラをしている旧ログナーもといワルツ・エンデ。この子がおっきくなったらああなるのか。つぶさに成長の様を追って頂きたいものです斑鳩のごとく。

副読本の類はデザインズ1巻以外は持っていない半端ファンではございますが、とりあえずリアル女子高生騎士団が、いつひとりだけっじゃなくなるのかなと勝手な期待。前巻のプロムナードの面々がパナールとじゃーじゃーとキンキーじゃないかしらとずっと疑ってかかっておりますのですが、今巻キンキー出番なかったな！陛下によればハスハ入りはしているようなので、出番はきっときっとあるはずだ。

桜子とお母様の再会・ミースとフンフトの出会いとかはあるのかな、あったとしたらどうなるのか。そこかしこに気になる人間模様がございます。この人物関係を表にして自分で整理してみたい。エクセルとかの勉強にもいいんじゃないか…？（超個人的事情）　フンフトがマキシの育ての親ということはミースが産んですぐフンフトが引き取ってハスハへ運んでミースはバッハトマに残留、ということなのかしら？？ここは前巻の45年後の未来回想からずっと気になっております。一体どのへんに王子様からもうひとりの母様などと呼ばわるる関係に至ったのか。

何が漏れてもこれだけは書いておこうと思いましたのはバッハトマの盟主ボスやんのミースに対するテレ線ぶり。何だってこの人はあんな顔してあんなことして、こんなに人間らしいのだ…！！かわいすぎる。あとデコースの金太郎ルックも素敵です。何でも着こなすなあ色んな意味で。そして今回のヘタレぶりでジィッドにニナリスってもったいなくないか！？と思ってしまいました。ニナリスきれいだな。

コーラス組もすごくて期待に違わぬ迷・活躍ぶり・暴走、間違えた暴風三王女！！お強い女の子も大好きです。ここまで比較的シリアスに決めていたアルル王女もよいコメディぶり。これで三人そろったら画面がたいそう華やかに賑やかに姦しくなること間違いなさそうです。面白い。風のファティマお三方もよいリアクションでございました。かわいい。

ところでバランシェファティマがクローム・バランシェのことを『お父様』と呼ぶのだから何の不思議もございませんが、今巻でシクローンがアルセニック（英語で砒素。この漫画のおかげで覚えまして先日会社で役立ちました…）のことを『お母様』とのたまったのが予想外でした。そうかそれでいくと霧姫は桜子のことをそう呼ぶわけですね…若いかーちゃんだな！

前巻と比較して全体的に漫画として読みやすさが増しているように思いました。コメディとシリアスのメリハリが効いているからかしら。いや、それだけでなくて戦闘シーン全体が何かとても読みやすい。効果音の文字の大きさかな。11巻と読み比べつつですが、全体的に線がスッキリしているようにも見える…どちらの巻も面白いには違いないのですけど。この違和は何かしら。

さてさてこれだけだらだら書いてもメインどころのフィルモアとトラフィクスに触れることもできませんでしたが、本流もとても読ませました。パルスエットが幸せそうで何より。相変わらずヨーンが青臭くて何より。クリスが何かをふっきれたことは喜んでいいのかはわからないけれど凄絶な美しさでした。一言も言葉を発しなかったブルーノがあんまり愛らしくて女の子の新キャラかと思いました。とにかく人物ファティマ国家隠密エトセトラ、たくさん入り乱れ具合がほんとうにほんとうに楽しくて、魅力的だと思います。今のところ意味がわからない言葉や描写も全て含めて。

ところでちゃあが天照に何をアドバイスしたのか気になります。ハスハ行きを示唆？だけじゃ弱いよな…そもそもラキシスは柱をかじるほど何をそんなに怒っていたのか。11巻の擬音の謎（わたしてっきり誰かすりこぎで胡麻でもすってるのかと思ってました特に意味もなく）が解けたと思ったら新たな謎がまたひとつ…

しかししばらくFSSはお休みのようなので新作『ゴチックメイド』に新たに期待。というか御大のなさることなので、どこかで世界観などはつながってきたりしないかと思っております。