■
下の日記を書いた記憶が薄くてびっくりします。おおしかし人間寝ないとほんとにダメです。さらには決めて寝ないと生活時間が狂う狂う。わかっちゃいるのに昨日今日で真逆に狂っております。調整調整。
週刊こどもニュースを見るとなにやら和みます。
●個人的備忘録 ・『Op.ローズダスト』発売延期 …やっぱり!待つけど!しかし寒いうちに読むのは無理そうだ。せめて桜咲く前に読みたい。何となく。
唐突に漫画の話。別に最近買ったわけでもなんでもないんですけど!
- 作者: 橋本みつる
- 出版社/メーカー: ソニー・マガジンズ
- 発売日: 1999/01
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
作中『DANCE AWAY』より抜粋
・だけどバレエの本場だもん 行けるのに行かないなんて 気が変になるわ
・骨のきしむスピードで 成長し続ける彼女の心が 何も感じとらないとでも思ったか?
表紙絵がなくて残念。というかこの単行本そのものは絶版になっています。ソニー・マガジンズ漫画部門撤退が2001年、単行本の発売自体は1999年。ちなみにネットで検索し続ければ表紙画像は必ず見つかります。どうしても読もうと思えば古本屋で高確率で買えます。利益が作者さんに還元されませんが…こればっかりはほんとに切ない。
橋本みつるを知ったのは、同世代の方にはこういう方結構多いかと思いますが、若木未生の小説『グラスハート』シリーズのイラストを描かれていたからです。(グラハも好きです)というか、小説を読んでいた頃は、漫画家の方だと存じ上げませんでした…白泉社時代は単行本が出てないとはいえ、こればっかりは不覚。超不覚。今も悔しい。
当作品集は、『きみとぼく』に掲載された表題作、『花とゆめ』とその増刊に掲載されたほか4作からなっていて、発表が1990年から1998年と何と8年の幅があります。その間に絵も変わりコマ割も変わり、パッと見では同じ作家さんとはわからぬくらい。なのですが、お話の根底にある部分、読んでる側からすると読むときに使う脳の部分、みたいなものは同じところのような気がします。自分の中にある感覚を知らされて楽しんだり、見知らぬ感覚を自分のものとして感じているような。
その中で、昔のものには不思議な落ち着きがある。新しいのにはびっくりするくらいの躍動感がある。どっちがより好きとかいうことはなく、どちらも楽しい。
今の自分は、個人的に古い側の作品『DANCE AWAY』がとても好きです。何度も読んでしまう。(短編のいいところは好きなものをいつでも何度でも好きなだけ読み返せること!)やっと冒頭の引用にたどりついた…
モスクワに引っ越しの決まった女の子(阿部広海)とその子に告白したばかりの男の子(小野江)のお話。モスクワ・バレエ・受験・身体測定。要素要素がとてもうまく象徴的に絡んで、彼らの心の流れや変化がスッと気持ちに入ってきます。幸福な日の訪れはいつも唐突で、こんな幸福はもう来ないんじゃないかと思う。けれど人との繋がりが続いていくと、また思いもかけぬところに幸福があって、それに直面したらまた嬉しくてたまらない。この、小さいけれど眩しいくらいに透明感のある幸福感の描き方が、とても好きです。
というわけで。
新書館から新しい単行本が出るといいなあと祈っております。