2日続けて酔っ払い!


本日は、社内の対抗野球(有志)を観戦いたしました。いや草野球!応援方であろうと相手方であろうとファインプレーが出ると燃えること燃えること、一同拍手喝采「ナイスプレー!」。
生憎天候に恵まれず、雨天中断を挟んでではありましたが、ダブルヘッダー午前午後。みなさまお元気であらせれる…!観てただけなのに体力消耗。キュー。


とりあえず思いましたことには声出しって大事だ。ミットの音とバットの音だけではどうも野球の試合!という感じが致しませんことよ。シーンとなる。そんな中幾人か熱心に声かけし合っていて(「ツーアウト、ツーアウトー!」「バッター勝負ー!」)、単純に偉いなあと思いました。楽しい。ああいう気遣い・盛り上げができるのは凄いな素敵だな。


そして打ち上げでカクテル一杯でツブれて帰宅。そんなオチはともかく、合間に同僚のお連れの息子さん(ななさい!)に絡んだりもして(やな表現だな)、総じてたいそう楽しゅうございました。


追記:ロッテ一勝おめでとうございますー特にどちらの応援ということもないですがちらっと見たらポンポン打っていて見ごたえでした。霧でコールドになったのにはビックリでした。


上とは別に。
何だか酔いが高じて気分が悪くなり眠れないのでまんがのはなしをしてみます。

熊殺し神盗み太郎の涙五十嵐大介
買ったのは結構前ですが。単行本そらトびタマシイ収録の短編。この単行本は全体を通してとても好きなのですが今回は上記タイトルのことを。なぜだか唐突に読みたくなりましてここ2日ほど再読再読。五十嵐大介リトル・フォレストで知ったのですが、絵柄がそちらとは随分違っていて(時期もあるでしょうが、これはこのお話に合わせたのかしらという気がするくらい違う)、頭身の低い愛らしい人物像に民話風の雰囲気がとても好きです。

以下ネタバレ少し含む。





人より大きな力を持つ主人公・熊殺しの太郎が、自分の力を肯定したくて女の子を助けようとする。粗筋を言えばこんなところか。「どうだ! 俺の力は殺すだけでない 人を助けるにも使えるのだ!」読み返すたびに切なくなるのにどうしてこんなに読みたくなるのか。


舞台はうっそうとした草木が生い茂る「お山」。太郎が出会った女の子・久美子は死んでそのお山の守り神さん(もりかみさん)になる決まり。前代の守り神さんの姿を盗み見た久美子はその子のようになるのは嫌だという。太郎は彼女を逃がしてやることにする。そして追っ手がかかる。


この追手が恐怖そのもの。言ってしまえば都市伝説:走るババアの恐怖を地でいく怖さ。森の中をざざざざ。なにやら知れぬ「山の力」傀儡山のケモノやらを駆使し、音立てて走る走る、崖を駆け下りる婆たち。怖い。しかしこのキモチワルイ躍動感から受ける違和感がとてもとてもとてもたまりません癖になる。怖いのに!


そうしてお話が進むにつれて少しずつ、お山のための人のための、人の行為の醜さとその歴史の重みに打ちのめされます。「久美子は守り神にならねばならぬ」。「きれえなおべべ」を着せられる久美子と、着せる婆方の表情の対比がこれまた恐ろしい。


こうして書くと恐いところだらけのようですがホラーというよりはファンタジー?切ない民話のように近しい。絵の描き込みも言葉の遣い方も美しくて凄味があります。圧倒される。


オススメ!というのではないけれど、とても好きな漫画です。という唐突語り。
何より雰囲気に酔うお話なので、こうして書くと何もかも随分ズレているような気がしてきます。難しい。


とりあえず気分はやや治まりまして以上。おやすみなさい。