『銀のヴァルキュリアス』第六巻 さちみりほ 

本編の過去話にあたる前女王アリステアとエリュシオンのいちゃいちゃ話が巻中一話掲載。このべたべたらぶらぶいちゃいちゃ話がほんとにべたなんですが大好きでした…。悲恋なお話ですけどラブラブが過ぎて赤面してしまいます…アリステア女王がとても男前。いや女前。いやこの場合は男前か。男は総じて奴隷という女尊男卑な異世界できらびやかな戦闘部族の女王張ってるわけですから男前でよろしいかと思いますが、これで真っ当に男女の立場だったら正直ちょっと零下な思いをするやもしれん女王陛下のラブラブ台詞が、世界観にはまってわりに心地よく響きます。


「お前に 故郷の海をみせてやろう」 

「本当にいい男だなあお前は…
 とっとと(牢から)出して 存分に眺めておくんだったよ」(※逃避行中)

「ああ…でもなんでもいいから もう一度お前に会いたいなあ…」


ああもうベタ。しかし好き。かわゆい。このひとももうひとりも心の底からお互いにめろめろでほんとに可愛い。

それからアリステアにらぶーで、必ずこの手で殺してやるわな情念あふれるぴっちぴちぎゃる(死語もいいとこ)リーリア新女王様のヘアカットにときめきました
かんわいー!!!うんわーかんわいー!! なんでこんなびっくり賛嘆かと申しますと、前巻までのリーリア嬢はこれでもかというほと縦ロールだったので。ええ。余計に。


ここいらに出てくるおんにゃのこらがどうしてこんなにかわゆく見えるのかを考えますが、それぞれみんな毎回ヒステリックに泣いたりわめいたりする余裕はなくて(そんなことしてたらそれぞれその場で殺されてしまうかもしれませんだってみんな剣持ってんだもの(アマゾネス系)…物騒なんだもの…怖いのよー…。)、状況が厳しくなるほど周囲を見る目が冷静になって、自分の思うようにことを進めることに迷いがないからかしらと思います。いや泣いたりわめいたりもしてますけど。最終的には自分で決めなきゃなりません。すてきです。
いや素敵なことばっかじゃないですけど。
上で触れていませんが、腹刺されつつも忠誠尽くして満足半ば悲哀半ばなフィオナがとても好きです。



追記:今回おまけページ1ページしかなくてややさみし。本編長いのは嬉しいけど…!