ジャンプ10号感想※黒バスのみ

黒子さんがかっこいい。




黒子のバスケ 247Q
・今回、コートの中も外もみんな渋い顔していて、読めば読むほど気持ちが下がって、最後に「…黒子さんかっこいい…!」てなるのですけど、この感じを本誌見せずにあらすじ語って人に説明できる気がしない。絵が、すごく、ものを言っている、気がする。あと神の視点のモノローグ。毎度ながら見も蓋もないこと仰る。今回もまた言い切り方がすごくて背筋がぞくりとした。「バスケットほどつまらないスポーツはない」


・黒子さんの「いやだ」は究極のワガママで、泣いたって喚いたって負けるときには負けるのだ、と冷静に読んでいればツッコんだかもしれない。けれども、歯を食いしばって目の前の何かをにらみつける、最後の黒子さんの表情がとてもよくて何も言えなくなってしまう。往年の名作が言う通り「諦めたらそこで試合終了」、返せば「諦めなければ時間まで試合は続く」。
試合中であれば、どんな状況だろうとも「諦める」選択肢は黒子さんにはない。作中メインキャラクターの中では最も力のない立場であり、その諦めなさはある種の図々しさと呼べるのかもしれないけれども、心の根っこの本当に深いところで「諦めることを知らない」黒子さんはかっこいいです。何度も負けているのに。


・日向先輩とリコたん辛かった。
・緑間くんのツンケンしたところがどんどん薄まって、もうただの聖人だよこの子…という気持ち…美人すぎて心配になる…真ちゃん大好きです。高尾ちゃんかわゆいです。
笠松先輩かっこいい。
・黄瀬くんは色んなことがストレートに顔に出るので、辛そうな顔をするとこっちも悲しくなる。ので笑ってえええ…(無茶)
・火神くんと赤司くんの1on1の白黒反転絵を再反転して手元において眺めて暮らしたい。
・火神くんは赤司さんに言われた「蛮勇」の意味わかってるのかなってちょっと心配です。
・帝光メンツのびっくり顔がすごい効果的で。どう説明したらいいのかわからないけどすごくじんとした。
・玲央姉のフリースロー失敗は何かの伏線なのかなどうなのかな?


私は誠凛が勝って試合が終わり、もしかしたら連載も終わり、くらいで想像していたので、ここまで打つ手がないままに絶望的な状況になることを考えていませんでした。(もともとハマるの遅かったので、リアルタイムで試合読むのほとんど初めて)


ここに来て初めて「もしかして誠凛の負けもあるのかな…?」と考えたりもしましたが、漫画としてみたときにその繰り返しには意味を持たせにくい気がするので(桐皇戦の繰り返しになってしまわないか?)、やっぱりどうにかして誠凛が勝つのがお話としてはきれい。ただ、ここからどうやって勝ちに持ち込めるのか、想像がつかない。おかしなご都合主義にはならないと思うからこそ、余計に展開が想像がつかない。楽しませてもらっていると思います。がんばれ。