並べてみた

グラスハート完結巻発売記念ということで、読み返しておりました。以下個人的な思い入れの話のみ。感想あまりなく。




絵で並べてみて初めて一巻(便宜上)の表紙が藤谷さんだと知りました。10年以上坂本だと思ってた!だって眼鏡…!


自分は確かオーラバを好きで読んでいた中学か高校の頃に、友達から借りて読み、しかし意味がわからなくて、あと「音楽」のお話だということで気持ち的な敷居が高くて(自分が何の思い入れもなくエレキギターを触っていて後ろめたい気持ちになっていたので余計に)(ちなみに弾けません)、ちゃんとはまるのは遅かったです。自分で揃えたの4年前くらい?ゆえに私は実質今回の最終巻は4年くらいしか待っていないので全然威張れません。何かごめん。


どかんとはまったのは、多分『LOVE WAY』を読んでからではないかと思います。桐哉がかわいくてかわいくてかわいくてかわいくてめろめろになったんだ確か。本を買った順番を全く覚えていないので、下手したら番外編だしということで『LOVE WAY』買ってから何かやっと意味がわかったような気がしてそれで「面白い!!」みたいなことになって、ちゃんと戻って全巻読み直してたんじゃないかしら。そいで好きになったのじゃないかしら。多分。


『熱の城』と『冒険者たち』の読む順番間違えて源司さん急に出てきて誰?てなった記憶がうっすらあります。あれいつだっけ。あとこの頃には少しは「音楽」というものへの自分の敷居が、低くなっていたのだとも思います。多分多分と大雑把な記憶ですみません。最近のことほどうろ覚えです。『AGE/楽園の涯』だけは刊行時から持っておりました。好きな作家さんの初期作品所収ということで。偏った感じですみません。


そして今回入手した最終巻ですが、最終ページの作者あとがきと、それから初出一覧みてびっくり。作者イメージの混乱を理由に作品の種類が限定されることが本当にあるんだということと、今巻冒頭の「コゴエノイロ」の初出が2004年だったということに。いつも少女小説らしい赤裸々なあとがきを書く方ではありますが、今回はもっと生々しい作者の外部の内輪ごとをぶっちゃけたようなことを丁寧に語ってらして、状況の変化があったのだなあと感じました。そして2004年に「コゴエノイロ」読んでしまった人には辛い4年てか5年?だったろうなあと思いました。


何せよ、こうして最終巻にお目にかかれてたいへん嬉しいです。順次既刊も同サイズで刊行予定、短編もつくとのこと。どうしようかしらと思いつつ買ってしまうのだと思います。ましてやイラストがもし藤田さんで且つ桐哉とか有栖川さんのそれがあったら(今巻なかった)言わずもがな。


読むたびに自分はいつまでもだめだなあという実感を持つのですが、そんなのは考えてみれば読んでいなくても関係なくずっと何年もそうなので、そういうことをはっきりとつきつけてくれるという意味でも当作品がとても好きだと思います。


完結本当におめでとうございました!


しかしこの手の本の感想やらを読むことのできる嬉しさよ。今回の発売も普通によその方の日記で知りました。こと少女漫画や少女小説というのが実際の『少女』のくくりの中でも読んでる人がさらに限定される媒体なので(少年漫画と違って!)、なかなか好きな人探すのは簡単ではなかった昔。こういう少数をつなげてくれるという意味でネットはありがたいなあと思います。