9/15鎌倉行

以前に一度行ったことがあるのですがその際に鶴岡八幡の本宮が工事中ということで石段を上がることすら出来ず涙を飲んだので、そのリベンジも兼ねて再度来訪。ずっと行きたい行きたいと言うだけで尻の重かった自分を押し上げて引っ張ってくだすった同行のHさんに感謝感激雨あられ。鎌●高校行けなくてごめんなさ!またの機会に!(私信)



今回鎌倉めぐりをして思ったこと…有名なお寺さんが多いこと(今更すぎる)。犬も歩けば看板に当たるというか。思っていたよりずっと多かった。それほど広くはない区域に集中しているから余計にそう思うのか。きちんと観光地化されたところではあるのですが、寺に入ってしまえば静謐な空気を保っているのがさすが歴史を感じました。お寺さんのところどころに檀家さん・修行僧以外立ち入り禁止区域があるのもすごい。とにかく木々が山が、どこに行ってもうっそうとしていてうっとりしておりました。


円覚寺
北鎌倉駅からの近さに驚愕。今回の鎌倉行で最初に訪れた場所だったこともありだいぶ元気だったのでちょっとでも通ってない道があると、あっあっちも行きたい!という具合に歩き回っておりました。今回行った中では、昼前後と時間があまり遅くなかったせいもあるのか一番観光客の方が少なかったような気がします。歩いても歩いても木造の建物!木!木!緑!という感じで大変満足しました。一番奥の黄梅院は本当にちょっとおおきい民家の庭先、緑いっぱい!という雰囲気が面白かった。臥龍という名前の梅があって一度見たら忘れないくらどこで見てもぐるぐると捻れている種類なのですが、これ細身ながらこちらの庭先でも元気でうねっていて最高でございました。


実朝ゆかりの舎利殿に入れなかった(※修行僧向けのため。年二回開放)のを除けば、円覚寺で一番印象に残っているのは少し小高いところの洪鐘でしょうか。と言いますか、そこまでの登りの階段に山を感じた。鎌倉を感じた。今回初の疲労を覚えた。そう言う意味で印象深い。うわー修行用の階段みたいだあ…という急勾配の階段をえっちらおっちらえっちらおっちら(気持ち的にはエンドレス)、頑張って登りきったところきれいな景色と弁天堂茶屋があって新鮮に感動いたしました。茶屋で頂いた柚子ジュースが美味しかった。



建長寺
ガイドブクック推奨のコースどおりですと円覚寺建長寺までにも何件かお寺さんがございますのですが、今回は強行軍に有名どころを優先的に!円覚寺からは多分15〜20分くらいのものだったのですが、何せ天気がすんばらしくよろしかったもので溶けそうになりました。行く途中、ビーフシチューのお店に入って栄養補給。おいしかった!美味しいものをいただくと人はまた頑張れると思った!!


円覚寺よりももっと観光地らしい風情で入り口付近にとても大きな駐車場(バスが恐らく数台入れる)があって慄きました。参拝道も比較的きちんと舗装されていた。入ってすぐの三門の大きさに圧倒される。どうやらその二階部分にたくさんの仏像が納められているようで、機会があったら是非観たい。もっと言ったら三門に昇りたい。横目に見るとちゃんと二階へ行く階段が付いていて、好奇心が疼きました。の、昇りたい…。


そして樹齢750年と言われる柏槙(びゃくしん)。木っていうか木っていうか、まさに木なのですけれども幹の太さや枝の垂れ下がり具合がすごくて、木の真下には入れなかったのですが一本でも、という印象。真夏でも根元は涼しそう…。先に言った円覚寺にも恐らく同じ種類と思われる木があって(近くに石板に描かれたたくさんの菩薩絵があってこれも印象深い)これも大概太いなあ高いなあという感想を抱いておりましたのですが、何と言うか太さの種類が違った。太かった。近くの方丈庭園も美しく。ゆるゆると足に来ていたこともあって庭園を眺める位置で座って一息入れました。和む。


法堂内にはパキスタン政府寄贈の苦行中の釈迦像があって、その天井絵の雲龍図とともになんだかものすごい空間を作り出しておりました。ガイジンさんが連れの日本人とおぼしき女性に「あれはわざとしてるの?」みたいな質問をしていたこともなんだか印象深い…多分やせ細ったお釈迦様を見て『苦行』への質問なのかと思うのですがちょっと面白かった。



鶴岡八幡宮
そろそろ足にきていて、本当は正面からきちんと入ろうとか言ってたんですけど挫折して途中にある入り口から直接本宮へ。例大祭の期間にあたるということもあるのか、ものすごい人出で本宮からの石段には長い行列ができておりました。疲労のため行列に並ぶのに耐え切れずパスしましたが、前回の訪問時に拝めなかった本殿、横から心ゆくまで眺め倒して参りました。背景の緑に朱塗り本殿がとても映えて派手で美しかった。緑と赤と言えば「クリスマス?」とまたあほなことを申しておりましたら「もっと緑が薄い!」と同行者H女史からモノイイがつきました。全くです。広範囲に渡って緑と赤なのに特別クリスマスのような印象にならないのは赤と朱の違いもありましょうけれどそれよりも木の緑色が大きいようです。モミの木とは全然違う緑。(ならなぜ言う)(いつもすいません)


こちらにも大木がございまして、樹齢1000年といわれる大銀杏。歴史を紐解けば、三代将軍実朝を暗殺するときに、二代将軍頼家の息子公暁が隠れていたとされる場所。個人的なもえどころ!当時で樹齢で200歳くらいということか。ガイドブックによれば高さ30m、周囲7mあるとのこと。本宮への階段を少しあがったところに生えているせいで下から仰ぎ見た時の高さが本当に尋常でない。近くで見ると首が痛いので少しあとずさって、舞殿のちょっと前くらいから拝見するのがよいようです。10世紀を越えてきた大木は今も青々と緑を繁らせておりました。幹は大小含めこぶが多くて暗がりでみたらきっと少しグロテスク。お日様の下でも葉っぱがなかったらイチョウの木と言われてもきっと信じない。


表参道はさすがお祭り真っ最中、出店がたくさん出ておりました。人が多かったのでそちらを避けてひとまず鎌倉宝物館へ。展示品の中で本当にきれいだなあと思ったのは螺鈿の蒔絵箱。きれいでそして、かっかわゆかった!お化粧品用のセットなのか毛抜きがありまして驚く。今のと形状同じに見えました。そして鎌倉の仏像・閻魔像・そのほかにも色々。見ても見ても見飽きない。館内は冷房が効いていて涼しく、こころゆくまで堪能致しました。



長谷寺
鎌倉の八幡様を出て小町通りでおやつを頂いてから、鎌倉駅から江ノ電長谷寺へ。SUICAPASMOが使えました。


長谷寺までは少し街中を歩くのですが、人が多かった。歩道がそれほど広いわけではないのでなかなか歩くのに難儀しました。しかしおかげさまで目的地が確実にどちらにあるかがわかる…海が近いので潮の香りが強かったです。こちらでは観音様がでっかくて怖かった。室内で暗がりにライトアップされた9.18mの観音像。ここまでお浄財を省略しつつやってきたのですが(懺悔。小銭が足りませんでした)思わずちゃりんと投げ入れるほど。きんぴかだった!境内には弁天様を奉じた洞窟があり、こちらも楽しく。



高徳院 ていうか鎌倉の大仏
そしてたどりついた旅の最終目的地高徳院。こちらのご本尊様はいわゆる鎌倉の大仏様で、緑の山々を背景に守り神様のような風情でいらっしゃいました(ちゃんぽんするなと)。行く前には「ただ大きい仏像が露座している」という知識しかなかったのですけれども行ってびっくり、とても頼もしい大仏様。なんだろうこの包容力。


かつてはきちんとした大仏殿があったそうですが、津波に流されその後も何やらかやらございまして露座になっているとのこと。それでも今日現在にいたるまで管理者の方々が露座のままにしておく理由が何となく感ぜられる気がしました。背景に緑の山と青い空を背負った13.35mの大仏様。とにかく大きくていらっしゃる。うまい言葉が出てきませんが素敵でした。きゅんとした!(えっ)行った時間が17:00と遅かったため、大仏様の中に入れなかったことが悔やまれますが(胎内拝観は16:30まで)またの機会の楽しみと致します。



以上!鎌倉行堪能致しました。東京からうまく電車を使えば1時間とかからないことも判明したので、また是非行きたいです。よく歩きました。そしてたいへん楽しうございました。