感想

感想など差し替えアップ。※16日にラスト2冊分感想追加。

少女ファイト(2) (KCデラックス)

少女ファイト(2) (KCデラックス)

少女ファイト

1巻が赤っぽくて2巻が青っぽいので並べて置くときれいでうっとりします。続刊の色が気になるところ。高校生編スタートということで、登場人物が増えたり掘り下げられたりしてじわじわと楽しい感じを醸し出しつつ陣内監督が凛々しくて素敵。登場人物、帯に短したすきに長しというか(何かチガウ)、悩みどころや考え方やそれからこだわりどころとでも言えばいいのか、そういうところが当たり前に皆違っていて、それが噛み合ったり合わなかったりするのが生々しくて好きです。『目的』とゆーのもずっと苦手な言葉だったんですが大事な言葉だなと改めて思います。


結界師 16 (少年サンデーコミックス)

結界師 16 (少年サンデーコミックス)

結界師16

3月のリアル引越時からはまって買い集めて今に至る。きっかけはおともだちの家でアニメ(てゆか兄貴を…)見せてもらったことで、本当に感謝しております よ! アクション派手で術の蘊蓄も発想も楽しいし、登場人物イキイキしてるしで、王道少年漫画という気配ですが、舞台となっている『烏森』の謎の不穏さや、一筋縄では行かないお話のまとめ方がものすごい癖になる漫画でございます。面白い…。余談ですが、この漫画読んでから新橋駅を通りすがったら『烏森口』にキュンとしてしまって衝撃。


鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

鈴木先生

ネット評判で気になってたところに、複数名で本屋に行った際同行の方からもオススメを頂きまして(その節は!)衝動買い致しました。面白かった。毎回、鈴木先生が悩みに悩んで出す結論は、必ずしもベストではないのかもしれませんが、読んでいてもそれ以上の解決策は思いつかないし、それに何より、ああでもないこうでもないと考えた上で、鈴木先生が『自分』に誠実な回答を出してくるところがすごく好ましい。作中好かれている設定の鈴木先生ですが、一面意外と冷たいよとか評価されてるところも納得できてしまって妙に生々しい。


毎回のテーマになることは、身近且つできれば触れないで日常に紛れさせておきたいような事柄が多いと個人的に感じるので、読んでいると時々しんどい心地になりますが、問題を目線に上げてもらったようでありがたくも思える不思議な漫画。現在2巻まで刊行中。まとめて読むとメチャメチャ消耗します。


臨死!!江古田ちゃん(2) (アフタヌーンKC)

臨死!!江古田ちゃん(2) (アフタヌーンKC)

臨死!江古田ちゃん2

やっと買った2巻。相変わらず江古田ちゃんは江古田ちゃんです。シリーズ物になっているお話もあり、単発だけれども忘れられないエピソードがあることもあり…。フィリピーナのお話が全般的に好きだ!巻末に『Kiss』と『Hanako』(どちらも雑誌名)に掲載されたという出張版もあって、アフタ読者としてはお得感でございました。そして意外に多い描き下ろし。黎明期江古田ちゃんにずがんとやられる。あと本編お話に全然関係なくて恐縮ですがKissのとことアフタのとことで写植(て言っていいものなのか否か。知らん)が違っているのが個人的興味ですごい楽しい…!


金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 5

もう5巻。しばらくこの『漫画大好き〜なファンタジー空間』がおっかなくなって買ってなかったんですが久々に続きを読んでどっぷり堪能。もうこれはあれですよね、古書一覧目録だけ見てるのだって楽しいだろうに(多分。別に持ってない!)、そこにお話までついちゃって登場人物も悪ノリ的にキャラ立ちしちゃって深まるごった煮感!とかそういうどうしようもない感じが愛しい限りで。基本的に知らない漫画に知らない漫画家さんが多く紹介されるので毎度新鮮なのも素敵です。そういう中にちろっと知ってる漫画があって「おっ!」と個人的にホクソエンデシマウ感じも楽しい。


4巻5巻のまとめ買いだったのですが、高野文子わたなべまさこの漫画が読んでみたくなりましてございます…特に後者。一作品『ガラスの城』しか読んだことはないのですが、子供心にえげつなさにゾッとなった記憶があるのでホラー描いてるんだったらめちゃめちゃ怖そう…だが読みたい…!現役古本屋さんの書く巻末お役立ちコラムも楽しい。しかし読むたびに思う。ここのダンジョンに住みたい…!


7SEEDS 10 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 10 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 10巻

もう10巻!緊迫感とか人の酷さとか人の優しさとか生きるために必要なこととか、そういうものを読みながら考えてしまって毎度のことながらいっぱいいっぱいになってしまう。オムニバス風に物語の語り手を変えお話の方向性を変えつつも、背景となる現実が地続きなわけで、圧倒されます。『この世界は知らないままでいると もっともっと恐ろしくなる』 別に壊滅した未来の地球みたいな状況でなくったって今だってそうで、あらゆる意味で反則技みたいな花ちゃんのポジションが、お話を進めてプロジェクトの背景を知って行ってもうそ臭くならないのがすごい。


個人的には夏のAチームの再登場がめちゃめちゃ楽しみです…。ところで10巻後書きを読んで『BASARA』で小学館漫画賞を受賞されたのが14年前とかいうところに違う角度からがつんと衝撃を受けました。わー。

ぼくらの村には湖があった

田村由美の短編集。文庫にて購入。短編は短い時間で一本のお話に耽溺できるので好きです。



メッシュ (1) (白泉社文庫)

メッシュ (1) (白泉社文庫)

メッシュ

文庫版で全4巻まとめ買い。しばらく萩尾望都を文庫で買おうという気運が自分の中で盛り上がっておりまして、やっと4冊まとめて売ってる本屋さんで出会って即購入。通して大きなひとつのお話というよりは、メッシュはじめ周囲の人たちに起こる、というかその周囲の色々な人たちのことを描いていって描いていって。何かうまく説明のつかない。メッシュがかわいくてかわいくて、読んでる間中ほんとにずっとかわいくて仕方がありませんでした。


Landreaall 10 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Landreaall 10 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Landreaall 10巻

こちらも10巻。帯の惹き句に『ファンタジー群像劇』確かにそうかもしれないが曖昧な感じが本編にそぐわなくて何か笑える。今巻は本当にイオンちゃんが格好よかった。何度読んでもRケリーへの啖呵で泣きそうになります。怒っている人が好きだ!ああ怒ってるという点では、少し意味は変わりますが今巻だと五十四さんも竜葵さまもすげえ好きでしたすいません兄弟ネタにほんとう弱い…一生付き合う類のビョーキの一種です。 話がそれた。


次から次へと脈絡無く進んでいるような話が、世界観の方ではがちっとはまっている感じがする(曖昧)(竜とか竜脈とか巫女のほんとに『世界観』なところから、王制とか身分差とか王国とか軍隊の構成(傭兵!)だったりする『社会的な』背景まで)ぼんやりとではあるけれど、見える範囲だけで言えばきちんと繋がっていて、おお地続きの世界と感じられるのが本当に気持ちがいいです。何だろう。さておき、兄弟好きな人間としてはお家騒動が大好物なので、ウルファネアの展開が次巻以降とても楽しみです。五十四さん無事でありますように…!



絶望に効くクスリ 10巻

作者の会いたい、色んな人にひたすらインタビューしていく漫画。めげると読みます。何が楽しいって、世の中色んな人が居るなあという実感がありがたい。名前だけ知っていても何だかよくわからなかった人のことをもう少しだけ突っ込んで知れるのも楽しい。あと多分個人的には、テレビとか雑誌とかでしか知らないような人のことを、自分にとって一番身近なメディアである漫画で描いてもらうことで初めて実感が伴なう、というのもございます…これじゃ多分マズイのですけど!でも現状、本当にそういう意味でありがたいです。何かしなきゃという気になります。

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ 4巻(完結)

完結巻。ハル太+1巻先生、2巻真島、3巻武田さん、そして4巻に翔太。表紙を並べてみれば間違いなく春太郎が主役なのですけれど、読んでいる間はそれをどこかで忘れていて、4巻の大騒動(…!)を雑誌で(立ち)読んでびっくりした記憶があります。それと同時に、さすがだやられた切ねえ…!とも思った。本当に『普通の』高校生の楽しい日常漫画という風情なのに、その一場面一場面がこんなに印象深くてそれから愛着が湧くのはどうしてどこからだろうと思う。武田さんが洋服買う話と、英語訳して山根さんが本貸す話がとても好きです。(両方3巻収録)もっとたくさん見たかったとも思いつつ。完結おめでとうございました。


竹光侍 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

竹光侍 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

竹光侍 2巻

何かめちゃめちゃ面白いです。1巻と比べてだいぶ『物語』が進んでいる感じがします。でもこうして物語が進んでしまうことで、この読んで眺めて何とも楽しい、瀬能と江戸の人々の暮らしを感じるわくわくするような時間が終わってしまうのなら、いやお話まだ進まなくていいよ右も左もまだ見てないものたくさんあるよ、全部出してからにしてよちょっとストップ!とか思ってしまうくらい半端でなく楽しい。一巻を頭から読み返したいのに手元に無い(弟に貸し出し中)ことがが今とても口惜しい。絵巻物のようだったり、一見して不思議な構図や人の伸び縮みの不規則さや、変則ゴマだって少なくないのに、何でこんなに読みやすくてわかりやすいんだろうと思う。松本大洋の絵がある時期まであまり得意ではなかったクチなのですが、今回本当にそう思う。


原作の方がどなたかぱっと見てわからなかったので検索をかけたら永福一成のインタビュー記事(リンクフリーとのこと)があったので貼付。→http://www.studiocello.com/shimada/shimaspe.html 原作をすることになったきっかけとか、現状どんな感じで『原作』を提供しているのか、とか。江戸パノラマ図鑑かあ…。聞くだに楽しそう…。少なくともまだ暫くは楽しむことが出来そうでとても嬉しい。続刊が本当に楽しみです。


のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ 16巻

テルミンが出たヨー!(私信みたいな)生で聞いたことはありませんが、テルミンさん(作った人の名前がテルミン)の伝記ぽい映画を半寝で見て以来、何となく愛着の湧く楽器。今巻初登場のヤドヴィガ(東欧系の名前とゆーのは耳慣れなくてとてもときめく!)の雰囲気と合わせて個人的にとても楽しく。かわいかった!折角なのでヤドヴィガ17才(若!)は和やかにフランクとどうにかなっちゃうと楽しい。


ほか、Ruiの復活やのだめのサロンやヴィエラ先生やら盛り沢山な展開。前に千秋雅之が出た時点で友人と「ラスボス来たねー!!」とか盛り上がっていたのですが、お父上様のほかにもまだまだ何事か起こりそうでわくわくします。のだめはほんとかわいいな!